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桃李塾かわら版~その11~

梅雨前線がいつの間にか消えてしまい、それ以来酷暑続きです。

7月20日参議院議員選挙、久しぶりの盛り上がりでしたね。

地元の投票所で立会人を務めましたが、居合わせていた選挙管理責任者も、視察来場に来られた選挙管理委員長も、「ここ最近に見ない数だ」と口々に。

国民の不満が噴出したのか、SNSで煽られて投票に来たのか、投票者を見てても判然とはしませんでしたが、若い人が多いとの感覚はありました。

還暦を過ぎた自分も、怒りの1票を投じました。何かすっきりしない日本。

このままでは死ぬに死ねない気持ちです。


一会一言 吉田松陰名語(十一) 川口雅昭

人は必ず人々の体段あり。

その体段は皆、立志の初めにあることなり。(中略)

往古来今、未だ嘗て君に事ふるの人の容悦の功を積み、社稷を安んずるの臣となり、天民となり、終に大人に至ることを聞かず。是れ必無の事なり。

故に余は初めより大人を以て志を立て、己れを正しうして物を正しくせんとするなり。

安政三年五月「講孟劄記」


【訳】

人には必ずそれぞれの立場や役割がある。

それらはすべて、志を立てる最初の時点で決まるものである。(中略)

古今東西を見ても、主君に仕える者が容姿や振る舞いで功績を積み、国家を安定させる臣下となり、道を体得し、最終的に偉人に至ったという話は聞いたことがない。

それはあり得ないことなのだ。だから私は、最初から偉人になることを志として、自分自身を正しくし、物事を正しくしようと努めるのである。


【解説】

七月十二日、NPO法人桃李塾は二期生の入塾・開講式を挙行した。

今回は「頼もう」と、自ら来塾した生徒たちの、そのやる気に満ちた真摯な眼差しに私共が感動した。

「志の高さが人生を規定する」という。たった一回しかない彼らの大切な人生である。

この人生で如何なる人間となるか、しっかり考え、日々努力してほしいと念じている。


桃李塾とは

「心ある日本人たれ」を塾是とし、中・高校生を対象に、国家社会のリーダーたる人材を育成することを目指しています。

桃李塾では、定期的に私たちの活動状況などをお送りします。

心で感じて、心を読んで、心にふれて、そんな思いに御支援をお願いします。


 
 
 

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