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桃李塾かわら版 ~その1 創刊号~

毎回、吉田松陰名語「一会一言」を、川口雅昭塾長が掲載しますので、楽しみください。

まずは、初回は、下記の「乱とは」です。


 

一会一言 吉田松陰名語(一) 川口雅昭

 

乱とは

 明(みん)の葉(しょう)向(きょう)高(こう)曰(いわ)く、「乱(らん)とは禍(か)変(へん)の説(せつ)に非(あら)ざるなり、法(ほう)紀(き)凌(りょう)遅(ち)し人(じん)心(しん)囂(ごう)競(きょう)す。即(すなわち)ち之(こ)れを乱(らん)と謂(い)ふ(う)」と。

 安(あん)政(せい)二年(一八五五)四月「獄(ごく)舎(しゃ)問(もん)答(どう)」

 

【訳】明の葉向高がいった。「乱とはわざわいや事変などによって世が乱れるということではない。遵法(じゅんぽう)精神が次第に衰え、人々が栄達等を求めて争い、騒々しく飛び回ることである。とりもなおさず、これを乱という」と。

 

【解説】

 乱と聞き、私共がまず思い浮かべるのは、壬申(じんしん)の乱・応仁(おうにん)の乱などの歴史上の大事件であろう。安政二年、松陰の畏友(いゆう)中村道(なかむらみち)太郎(たろう)は、明の葉向高の名言を松陰に送った。その松陰は、後、安政四年、門人野村和作に「治世から乱世なしに直に亡国」と教えている。グローバリズムの悪しき影響のもと、現今の「今だけ、金だけ、自分だけ」という我が国人のありようを思えば、戦慄(せんりつ)を禁じ得ない。将に「殷(いん)鑑(かん)遠(とお)からず」、正すべきは今の日本人の心である。我が国が危ない。

 

桃李塾とは

「心ある日本人たれ」を塾是とし、中・高校生を対象に、国家社会のリーダーたる人材を育成することを目指しています。

桃李塾では、定期的に私たちの活動状況などをお送りします。

心で感じて、心を読んで、心にふれて、そんな思いに御支援をお願いします。




 
 
 

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