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桃李塾かわら版~その14~

やっと秋を感じることができる日々となってきました。

秋の暮れ行く切なさが、日本人としての自然に対する美意識を磨いたのではないかと、ふと考えてしまいます。

NHKの朝ドラファンとして「ばけばけ」を毎朝視聴しておりますが、島根に来たラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が、日本の朝の風景を見聞きし、感動する場面がありました。

桶を担いで物売りする声、朝日を拝む姿と柏手の音、澄み切った朝を見事に描いていました。

日本って美しい。そう思ったのは八雲だけでなく、日本人である自分だったかと。

11月号です。お読みいただければ幸いです。


一会一言 吉田松陰名語(十四) 川口雅昭

聖賢の貴ぶ所は、議論に在らずして、事業に在り。

多言を費すことなく、積誠これを蓄へよ。

安政三年六月「久坂生の文を評す」

【訳】

聖人や賢者が重んじるのは、議論や言葉ではなく、実際の行動や事業である。

むやみに言葉を費やすことなく、誠意を積み重ねて蓄えていきなさい。


【解説】

安政三年(1856)五・六月頃、久坂玄瑞は松陰先生に「(米国が)貿易を求めて来た時は、『法律で禁止されている』と応えるべきである。

それでも強引に迫ってくるなら、使いを斬るべきである」との書翰を寄せた。


先生は、「お前に従って死んでもいいという者、力やお金を出す者は幾人ありや」と聞かれた。

そして、続けられたのが今月の教えである。


この書翰の前部には、「事を論ずるには、当に己れの地、己れの身より見を起こすべし、すなわち着実となす(物事を論じるときは、まず自分の立場や状況、自分自身の身の回りから考え始めるべきである。そうしてこそ、議論は地に足のついた確かなものとなる)」との、高市早苗総理が引かれた教えもある。


問題は、何を口にするかではない。何を行うかである。

私共も「誠」を積み、今ある場所で、今為すべきことは何かを今一度振り返りたい。


桃李塾とは

「心ある日本人たれ」を塾是とし、中・高校生を対象に、国家社会のリーダーたる人材を育成することを目指しています。

桃李塾では、定期的に私たちの活動状況などをお送りします。

心で感じて、心を読んで、心にふれて、そんな思いに御支援をお願いします。



 
 
 

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